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2007年04月22日

第4回日本顕微鏡歯科学会学術大会

ぽつぽつと雨が降り続くうっとおしい天気ですね。
桜が終わるともう梅雨がやってきたような感じです。

さてさて、今日は第4回日本顕微鏡歯科学会学術大会に参加してきました。
以前ブログにも書きましたが、マイクロスコープを使用した治療は以前からスゴく興味のある分野です。
たまたま今年の学会は、南昌宏先生が大会長を務められ、大阪での開催です。
近くであると楽ですねー。阪急で梅田まで、あっという間に到着です。

今回の目玉は Dr. Dennis Shanelec(MTI主宰 カリフォルニア州開業)の「インプラント治療のリスクマネージメントとトラブルシューティングへのマイクロの応用」と Dr. Assad Mora(AMED会長 カリフォルニア州開業)の「古い概念を捨て去り、新しい診療体制を築こう:マイクロスコープによる拡大から」という2つの特別講演でした。
両先生ともマイクロスコープにおける世界的権威であり、圧巻の症例でしたが、Dr.Moraの講演は大変ユニークでした。

会場に入る際、係の方から、よく3Dシアターとかでかけるサングラスみたいなものを渡され、何に使うのかなー、と気になっていたのですが、びっくりしたことにDr.Moraはここ10年くらいずっとこれをかけて診療をしているとのこと!講演では参加者全員がDr.Moraが日頃見ているのと同じ3D映像を実際に見せてもらうことができました。
マイクロスコープはいわゆる顕微鏡ですから、学生時代の化学の時間にしたように、双眼の顕微鏡を覗きながら歯の治療をするというもの。そうすると、歯の治療をするとなるとあっちから見たり、こっちから見たりしなければなりません。そのため術者は体をこっちに曲げて、首をこっちに曲げてと、無理な体勢を強いられます。これがスゴく疲れるんです。
そこで、Dr.Moraの考案したのが「Moraインターフェイス」、顕微鏡の視点を変更しても接眼部の位置はそのまま。これで術者は一定の姿勢で治療をすることができます。
ここまでは予備知識として持ってはいましたが、現在ではなんと顕微鏡はやはり使用するのですが、顕微鏡を覗き込むことはなくなっているということでした!
Dr.Moraは患者さんのお口の中を顕微鏡で大きなスクリーンに映し出し、3Dグラスをかけて、その映像を立体的に見ながら、要は患者さんのお口の中を直視することなく、スクリーンを見ながら治療をしているとのこと。
小さな歯を肉眼で見るのに比べて、数百倍の大きさで見ながら治療をしているのです。
これはスゴい。肉眼では得られていない情報が実際にはたくさんあることでしょう。
そういうグレーゾーンをクリアにしたいという気持ちがずっとあります。
欲しーなー、マイクロスコープ!!

micro.jpg

2007年02月18日

再生歯科フォーラム

今日は再生歯科フォーラム西日本支部例会に行ってきました。
今回の講師の先生方はそうそうたる面々です。
新大阪の伊藤雄策先生をはじめ、行田克則先生、武田孝之先生、そして日本の再生医療の第一人者上田実教授という国内トップクラスの素晴らしい先生ばかりでした。
今回の講演のテーマは「トラブル症例に学ぶインプラント治療の本質」。
各先生がご自身のトラブル症例を持ち寄り、症例を通して学んだことやその解決法などをご披露くださいました。
中でも圧巻は行田先生の前歯部における審美的なインプラント修復への取り組みでした。
先生の臨床における果敢で前向きな姿勢には感銘を受けました。
患者さんも大変だったろうとは思いますが、一つの症例に対し、多方面から様々なアプローチをしてそれを克服して、また一つ完成度を高めていく。
さすがに完成度が高く、本当に見習いたい臨床でした。

さて、細胞培養を用いた本当の再生歯科に関してですが、現在のところまだ臨床試験の段階のようです。
基本的には歯周疾患における骨再生をベースに進められているようですが、これが成功して一般臨床に導入されれば、もちろんインプラント修復における骨造成にも用いられるものと思われます。
そうなれば、自己の幹細胞から培養された安全で確実な移植剤により手軽に骨造成ができ、そして長期的な安定した予後が期待できる。
いやー、早くそんな日が来てほしいものです。

2006年12月10日

Occlusion is Dentistry.

こんにちは。やまもと歯科クリニックの院長の山本恒一です。

ついつい、ブログをさぼってしまっている間に、すっかり寒くなってきました。
先週の日曜日は咬合(噛み合わせ)の講習会に行ってきました。
講師は日本を代表する補綴家の藤本順平先生です。
最近歯科の世界では「Longevity」という言葉をよく耳にします。「永続性」という意味ですが、要は治療をして良い状態にして、それをいかに維持していくかということです。
元来、お口の中は時とともに変化していくものですが、噛み合わせの力はこの変化に大きく関係しています。
つまり、良い噛み合わせなくして「Longevity」は成し得ません。
80歳で20本の歯を残しましょうという、8020運動というものがあります。実際に8020達成者の歯を調べると、皆とても噛み合わせが良いことがわかっています。

また、噛み合わせはすべての治療分野と関係があります。歯周病の治療でも、入れ歯でも、インプラントでも矯正でも何でも、結局は噛み合わせがしっかりできてないと、すべてが壊れていってしまいます。
ある高名な先生のお言葉・・・
「Occlusion is Dentistry, Dentistry is Occlusion.(咬合とは歯科医学であり、歯科医学とはすなわち咬合である)」
まさにその通りです。

日頃の臨床でも「Longevity」実現のため、噛み合わせには細心の注意を払っています。
そのため、仮歯で長期間様子を見させてもらったり、一本ずつ仮歯にしていったりと、手間も時間もかかってしまいます。
しかし、ここで手を抜いてしまうと治療直後は良くても「Longevity」は得られないことになってしまいます。
10年後20年後に1本でも多くの歯が残せるよう、患者様にとって最良の治療を行っていきたいと思います。

Occlusion is Dentistry.  うーん、いい言葉です。